2014年のゲームを振り返る:『βCity+α』

投稿者:Material 204926 1 mini 井戸乃博士 投稿日:2015/01/17 20:54 【レビュー】

お久しぶり。
と言っても、お忘れの人も多いでしょうね。
私はマスターデーモンのナハシェ。
魔界からRmakeのゲームのレビューにやって来ましたわ。


ナハシェ先生の教え子のアデプト・カイなのです。
アデプトが階級でカイが名前です。
日本語むつかしいですが、
がんばるので、そこんとこよろしくなのです。


実を言うと私達、去年(2014年)から、
レギュラーで「悪魔的レビュー」を
始めるつもりだったのよね。
ところが作者がゲーム作りで手が回らなくなって、
放置されていたというわけ。
まったく困ったものだわ。


僕たち、なめられているのです。
仕返しに作者の飲むお茶を全部、
太陽のマテ茶にすり替えてやるです。


それは精神的ダメージにはなるかもしれないけど、
健康にいいから逆効果よ、カイ君。
そんなことより、大事な仕事があるでしょ。
2014年の印象深いゲームを悪魔的に紹介するのよ。


わわ、そうだったのです。
今回はmugaさんの『βCity+α』をレビューさせていただくです。
公表日は2014年9月4日です。






まずは簡単に予習をしておきましょう。
カイ君、「3Dダンジョン探索型ゲーム」というジャンルを
知っているかしら?


はい先生、3Dダンジョンが出て来る代表的なRPGと言えば、
『ウィザードリィ』や『女神転生』だと思うです。
3Dダンジョンって、ちょっと苦手なのです。
マップがないと位置がわかんなくなっちゃうのです。
『ポートピア連続殺人事件』の地下室とか、
攻略本が無いと無理でしたです。


ずいぶんレトロなゲームで遊んでるのね、カイ君。
家庭用ゲーム機で最初の3DRPGは『ディープダンジョン』かしらね。
最近のゲームだと『世界樹の迷宮』なんかがあるわね。

このジャンルの特徴は、その名のとおりダンジョンに特化していることね。
普通のRPGが世界の横の幅を広げているのに対して、
3DダンジョンRPGの世界観は縦に深いという感じよ。
舞台が「ダンジョン」に限られている分、探索要素が充実しているものが多いわね。
ダンジョンの階層が多くて構造も複雑で、
巧妙なトラップや強力なモンスターを配置して難易度を上げているゲームがほとんどよ。


そういえば、この手のゲームは、
行けない場所を探して、マップを埋めていくのが楽しいのです。
先に進む楽しみもありますですね。
下の階層に進むとき、ちょっとわくわくするのです♪


そう。3Dダンジョン探索ゲームは未知のものを解明したいという、
人間の好奇心と欲望に強く訴えかけるゲームなのよ・・・
私達好みの悪魔的なゲームと言えるわね。
とにかく何か一つのことをとことんまで極めたい、
という人に向いてるゲームよね。

ところで、そんな3Dダンジョン探索ゲームを
Rmakeでも遊べるようになったのよ。世の中便利になったものだわ。
それがこちらの『βCity+α』というわけね。
まずはゲーム画面を見てちょうだい。




わあ、本格的なのです!
まるで市販のゲームみたいです。
周りに表示されているキャラが、
いい雰囲気を出しているですね。


戦闘シーンはこんな感じ。
モンスターとしてmugaさんの特徴とも言える、
「顔だけキャラ」が登場するわ。




mugaさんのキャラはリアルで、
『ウィザードリィ』に通じるシブいかっこよさがあるのです。
グラフィックも大きくて迫力があるです。
さっそく戦闘開始なのです♪




わっ、仲間がたくさんいるのです!
全部で・・・13人もいるです!
なんだか無双気分を味わえるのです♪


ずいぶん賑やかなパーティーよね。
1回の戦闘でこれだけの大人数が戦うゲームって、
他にないんじゃないかしら。
もっとも敵も必ず20体で出て来るから、
数の面ではプレイヤー側が不利なんだけどね。


13対20ってすごい人数ですね・・・
ほとんどシミュレーションゲームみたいです。


そう心配しなくても大丈夫よ。
戦闘の進め方はいたってシンプルなの。
見てのとおりコマンドは「攻撃」か「逃走」だけだからね。
戦いたくなければ逃げればいいのよ。
他に悩むことはないわ。



移動中のコマンドも非常にシンプルね。
移動は「進む」か「戻る」だけ。ダンジョンは一本道なのよ。
マッピングの必要はないというわけね。
戦闘するかどうかはプレイヤーの判断で自由に決められるわ。
戦いたいときには「バトル」を選択すればいいのよ。
傷ついたときは「休む」を使うとその場で全快できるわ。
所持金が貯まったら「強化」で装備を整えてパーティーを強化できるわよ。

このように、雰囲気は本格的だけど、
とても遊びやすいように作られているゲームなのよ。
・・・じゃあカイ君、今回の課題よ。
このゲームをじっくりプレイしてクリアしてちょうだい。
時間はいくらかかっても構わなくてよ。


はい、先生。
がんばって最後までプレイするのです♪
しばらくお待ちくださいです。


 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

カイ君、プレイを始めたようね。
それでは時空魔法「メイドインヘブン」を使って、
時間を加速して様子を見ることにしましょう。




せ・・・先生・・・
終わりました~・・・


は~い、ご苦労様v
プレイ時間はどれくらいかかったのかしら?
履歴を見ると・・・だいたい1ヵ月半が経過しているわね。
まあ、こんなものかしらね。


プレイしてみたら予想外に長くて、
なかなか先が見えなくて・・・
ほんとにすごいボリュームだったです・・・
あとレベルは上がりやすいですけど、
途中にやたらと強い敵が出て来るからレベル上げ必須なのです。
それも時間がかかった原因だと思うです。


作者のmugaさんも、クリアに時間がかかるというようなことを
書いていらっしゃるからね。
ボリュームは伊達じゃないということね。
でもRmakeのゲームで1ヵ月も時間をかけてプレイできる作品なんて、
そうそう無いと思うわよ。
じっくり楽しめる質の高い作品ということよね。
それでカイ君、プレイした感想は?


びっくりしたのは登場するモンスターの種類の多さです。
たぶん3ケタ行ってるんじゃないかと思うです。
しかも人間や獣人、アンデッド、メカ系、和風と多彩な種類があって、
どれも渋くてかっこいいです。
だから次に何が出て来るか、とても楽しみだったです♪
いくつか紹介するのです。





確かに、mugaさんの絵は雰囲気があるわね。
昔のゲームブックの挿絵を思い出すわ。
特にアンデッドキャラにダークな雰囲気があってグロかっこいいわね。
イケメンキャラが多いのも先生的にはポイント高いわ。
パーティーキャラのムガ様も素敵よねv



タイトル画面にも出て来る、
この見るからに強そうで凶悪そうなおっちゃんも、
敵として登場するのです。
でも、さらにその先に・・・


カイ君、後はプレイヤーに、
自分の目で確かめてもらったほうがいいんじゃないかしら。
じゃあカイ君、今後のプレイヤーのために、
ゲームのアドバイスをしてもらえる?


ええと・・・まず、このゲームでは、
どんな敵からも逃げられることを覚えておいてくださいです。
もし強い敵に出会って勝てないと思ったら、
素直に逃げたほうがいいです。

敵に勝てないと思ったら、とにかくレベルを上げることです。
レベルが5上がっただけでもだいぶ強さが変わるのです。
あと、乱数の幅が大きいので、
強い敵との戦闘はけっこう運に左右されるです。
低いレベルで勝てることもあるのです。
低レベルクリアを目指してみるのもおもしろいと思うです。


はい、ありがとね、カイ君v
まとめると、この『βCity+α』という作品、
時間はかかるかもしれないけれど、
それだけ内容の濃い質の高いゲームに仕上がっています。
まさに「3Dダンジョン探索型RPG」のジャンルに恥じない、
やり甲斐のあるゲームと言えますわね。
ご興味のある方は、挑戦してみてくださいませ。

参考までに、
このゲームの関連作品を上げておきますわ。
本作に比べてボリュームが軽いので、
こちらからプレイしていただいてもいいかもしれませんわね。


(簡易版)『βCity』



(2DアクションRPG版)『βCity (ACT)』

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コメント一覧

User icon mini yukiyashiro(投稿日:2015/01/17 22:41, 履歴)
お久しぶりです、横から失礼します。

3ケタのモンスター!!スゴイですね!!∑(゜゜)
そんなにたくさんフルカラーイラスト描いてるんですね…!
っつーかこんなヌチャグロイ敵が出て来るんですね!笑 ムリィ

レビューを読んで驚きだったので思わずコメントしました、参考になりました^^
Rmakeic1 mini muga(投稿日:2015/01/17 23:15, 履歴)
yukiyashiroさん、こんばんは~

yukiyashiroさんの絵も超クオリティー高いですねぇ!羨ましいです!
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/01/18 20:05, 履歴)
yukiyashiroさん、お久しぶりです。
横からのコメント感謝いたします。
このゲームのキャラクターの多さには本当に圧倒されます!
先に進むと、いろいろな画風のキャラクターが登場しますから、
見ていて飽きませんわよ。
グロ系にも、格調高い雰囲気があって味のある敵が出て来ますから、
参考になるかもしれませんわ。
User icon mini 退会したユーザー(投稿日:2015/01/17 21:53, 履歴)
ダンジョンでのタコ殴り感がサイコーなゲームです★

mugaさんのキャライラスト私も大好きです♪
ナハシェ先生、カイさん、レビューお疲れ様でした・・・★

左後方からコメント失礼しました。
黒いリボンでした♪
Rmakeic1 mini muga(投稿日:2015/01/17 23:05, 履歴)
黒いリボンさん、こんにちは~!

ありがとうございます!
俺も黒いリボンさんの絵は羨ましいものを感じます!いいですねぇ。

最近頑張ってますねぇ。そのやる気も羨ましいです。
簡単なゲームもお願いしまーす!
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/01/18 19:59, 履歴)
左後方からありがとうございます。
3DダンジョンRPG、今後も増えていくといいですわね。
そう言えば、あか・・・黒いリボンさんも、
3Dダンジョンのゲームを作られていたような気がしましたが・・・
記憶違いだったかしら?
余裕がありましたら、ぜひ作ってみていただきたいわ。
Rmakeic1 mini muga(投稿日:2015/01/17 22:49, 履歴)
こんばんは~ムガです!お久しぶりです!

俺のゲームレビューしてくれて身に余る光栄っです!
素直にめちゃ嬉しいです。
最近、自分不甲斐なくて申し訳ないです。
ナハシェ先生、カイさん、お疲れ様でした。ほんとありがとう(嬉涙)
観察力とか凄いと思う。ゲームのプレイに対する情熱も半端ないですね。
クリアする人いないと思ってましたからね。
ほんとありがとうございます!
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/01/18 19:55, 履歴)
mugaさん、お久しぶりです。
本作はRmakeでは稀に見るやり込みゲーですから、
クリア自慢もかねて紹介させていただきたいと思っておりました。
今回紹介することができて良かったですわ。

>最近、自分不甲斐なくて申し訳ないです。

作者のほうこそ最近かなり不甲斐ないので、恐縮です。
ゲーム制作とそれ以外の活動の両立って難しいですわね。


『βCity+α』をクリアしたときは、
ひと仕事終えたような達成感がありましたです。
多少はクラスで自慢してもいいんじゃないかと思うのです。
後に続く猛者が表れることに期待なのです♪