2014年のゲームを振り返る:『ボウイ少年と呪われ城』

投稿者:Material 204926 1 mini 井戸乃博士 投稿日:2015/01/25 01:44 【レビュー】

皆様こんばんは。
井戸の博士の助手、ラヴィアンです。
今回は2014年のゲームの中でも、
私が個人的に一番好きなゲームを
紹介させていただきたいと思います♪




shion310さんの『ボウイ少年と呪われ城』です。
公表日は2014年9月1日です。
ジャンルはアドベンチャーゲームですが
ストーリーを考えると、
一種の脱出ゲームと言ってもいいかもしれません。
まずはストーリーを説明いたしましょう。



《物語》

主人公は「ボウイ」という名の男の子です。
村のガキ大将「ゴウダダ」に大事な帽子を取られてしまいました。
返してほしければ、お化けが出るというお城に行って
王冠を取ってくるように言われ、
ボウイは仕方なくお城に入ることに・・・



お城でボウイは「全自動おそうじ人形の "タンゴ"」に出会いました。
タンゴは王冠探しを手伝ってくれると言います。



タンゴはお城の大臣(幽霊)に相談しました。
大臣によると王冠はお城の奥深くに隠されているそうです。
でも、その隠し場所はボウイが自分で見つけなければなりません。
ボウイはタンゴと一緒にお城の探索を始めます・・・



《遊び方》

操作方法は基本的にはRmakeの2DRPGと一緒です。
ここでは、このゲームに特徴的な操作方法を説明します。



お城はいくつかの部屋に分かれています。
画面の右上に今いる部屋の名前が表示されます。
他の部屋に移動したいときは、
メニューを開いて『ボウイ』を選んでください。
行ける場所が表示されます。



おそうじ人形のタンゴは、
いつもボウイと一緒について来てくれます。
タンゴは、人から聞いた重要な情報を記録しておいてくれたり、
ボウイが集めたアイテムを預かっておいたりしてくれるので、
とても助かります♪
タンゴに話しかけて『ノートを見る』を選ぶと、
今までに集めた情報やアイテムを見せてくれます。



お城にいる幽霊達と話すときには、
「ゴースト金貨」という金貨を渡す必要があります。
ゴースト金貨はお城のどこかに隠されていたり、
誰かが持っていたりします。
怪しそうな場所をよく調べてみてください。



ゴースト金貨を渡すと、
こんなふうに「会話モード」になります。
聞きたいことを選択肢の中から選んでください。
ただし・・・選択肢によっては、
ゲームオーバー(後述)になってしまうこともあります。
あらかじめセーブを忘れないようにしましょう。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

ぜえぜえ・・・
ま・・・間に合ったか・・・


あら、博士・・・
どこにいらっしゃったんですか?
息を切らしてどうかされましたか?


どうしたもこうしたも、
部屋から出たら、いきなり落とし穴にはまって
立ち往生してしもうた・・・
その後もトラバサミやら吊り天井やらミミックやら
様々なトラップが仕掛けてあって、
必死でくぐり抜けて来た・・・
いったい誰があんな罠を・・・
・・・ラヴィ君、まさか君が・・・


罠といえば、このゲームにも
いろいろなパズルや仕掛けがありますね。
博士、そのあたりを説明してくださいますか?


(か、華麗にスルーしおったな・・・!)
そ・・・そうだな、
この『ボウイ少年と呪われ城』には、
幽霊との会話だけでなく様々な謎解きもある。
なかなか解きごたえがあるので説明しておこう。



《パズルと罠》


謎解きが出て来るのは、
だいたいゲームの中盤あたりからですな。
shion310さんの前作『ひよこ探検家の脱出ゲーム』と比べると
それほど複雑ではないが、ちゃんと考えないと解けない問題が多いですぞ。
判断を間違えると最悪バッドエンドになることも・・・



パズルやバッドエンドと切っても切れない関係にあるのが、
この「ぅおい」ですね。
「ぅおい」は、お城に住んでいる正体不明の怪物で、
幾度となくボウイの前に立ちふさがります。
なぜか外見がガキ大将のゴウダダに似ているのですが・・・
捕まると問答無用でゲームオーバー(バッドエンド)になってしまいます。
ご注意ください。


後半はパズルで失敗したりすると、
たいていこいつが出て来るからねえ・・・
トラウマになる人がいなきゃいいが・・・

パズルで失敗しないようにするためには、
とにかく情報を集めること。
ヒントは必ず城の中にあるはずなので、
進展があるたびに城を回ってよく調べてみよう。



行き詰ってしまったときは、
お城のどこかにヒントを教えてくれる占い師がいます。
ヒントはゲームの進行状況に応じて変わります。
困ったときに相談してみましょう。



《エンディング》

さて、このゲームにはエンディングはなんと15種類もある。
と言っても、
ノーマルエンドが1つ、トゥルーエンドが1つで、
あとはバッドエンドだけどね。


バッドエンドになるのは、
たいていの場合、会話モードで選択肢を間違えたり
パズルに失敗したりしたときですね。
でもバッドエンドにもそれぞれ、
ちゃんとしたシチュエーションがあっておもしろいですね。


ゲームオーバーに味があるなんて、
まるで『シャドウゲイト』のようだね。
バッドエンドで登場人物の一面がわかったりするからなあ。



この作品は登場人物が一人一人丁寧に作られていて魅力があるし、
会話にも味があって読んでいるだけで楽しめるのだよね。
この人達が生前どんなふうに生活していたのか、
なんて想像するとついニヤニヤしてしまう。
余裕のある人は、ぜひ全部のエンドを見ていただきたいものだ。


そうですね。
でも博士、このゲームをプレイされる方には
まず最後までプレイしていただいて、
トゥルーエンドを見ていただきたいです。
私は、この作品の何よりも素晴らしいところは
トゥルーエンドだと思うんです。


ああ、確かに・・・
この作品はユーモアもあるけど、実はとてもいい話で・・・
おっとラヴィ君、
偏屈者でネガティブなわしがこんな感想を言っていいのだろうか?
いや、待てよ・・・まさかラヴィ君、
わしに発言させないために足止めの罠を・・・


もう、何をおっしゃってるんですか!
考えすぎですよ、博士v
でも博士のおっしゃるとおり、
この作品の物語はとてもいいお話だと思います。
最後に意外な人物の考えが明らかになりますが、
登場人物それぞれの気持ちがよく分かって、
切ないけれど温かい気持ちになります。
だからプレイヤーの方には、
ぜひ最後まで遊んでいただきたいです。





じゃあ今回はラヴィ君おすすめのゲームということで、
ラヴィ君にまとめをお願いしようか。


ありがとうございます、博士♪
『ボウイ少年と呪われ城』は、
登場人物たちの個性的なキャラクターや、
楽しくて温かみのあるやりとりが魅力的な作品です。
謎解きも充実していて解きごたえがありますが、
それを乗り越えて最後までたどり着いたときには、
その苦労に見合うだけの感動的なエンディングが待っています。


わしが言うのもなんだけど、いい話なんだよなあ・・・
Rmakeに「泣けるゲーム」という分類があるとするなら、
5本の指に入るんじゃないかと思うな・・・


ある程度時間のかかる作品ではありますが、
それだけの価値があるゲームだと思います。
この作品を多くの方に、
最後まで遊んでいただけることを願っています。

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コメント一覧

P02 mini shion310(投稿日:2015/01/25 17:56, 履歴)
レビューありがとうございます^^
とても嬉しいです!
ゲームの遊び方まで説明して下さり、感謝の気持ちでいっぱいです(> <)

2014年のゲームレビュー毎回楽しく拝見してます~

我ながら『ぅおい』の後半の出現率の高さに笑えますw
登場BGMも一番凝りましたw

素敵なレビュー、本当にありがとうございました(*^^*)
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/01/25 22:47, 履歴)
コメントありがとうございます。
shion310さんの作品の中でも本作には深い思い入れがありまして、
今回、熱を入れて紹介させていただきました。
内容の質の高さを考えると、
他の評価の高い作品と比べても全く遜色のない名作だと思います。
多くの方に知っていただきたい作品です。


最初にプレイしたときも泣いたわけですが、
今回、改めてプレイしたらやっぱり泣けました。
こういう泣ける作品は、意外にRmakeには少ないですな・・・

>『ぅおい』
確かに、あのBGMは耳に残りますなw
個人的には移動先が全部変わる演出が一番のトラウマですw
User icon mini 退会したユーザー(投稿日:2015/01/25 10:59, 履歴)
ラヴィアンさんのレビュー見ただけでワクワクします♪

今は自分のゲーム作成に忙しいですが、時間が出来たら
是非【ボウイ少年と呪われ城】をプレーしたいと思います。

ラヴィアンさん、博士、レビューお疲れ様でした★

右前方距離2000から、コメント失礼しました。
黒いリボンでした★
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/01/25 22:36, 履歴)
黒いリボンさん、多方向からの援護ありがとうございます!
この作品は謎解きが中心なので、
RPGと比べると時間がかからないほうではないかと思います。
と言っても、もちろん謎解きがわかればという前提ではありますが・・・

とりあえず黒いリボンさんは、ゲーム制作のほうに専念してくださいませ。
エルフ戦記も魔法少女のお話もおもしろそうで、楽しみです♪
次回からは手軽に楽しめそうな作品を紹介していこうと思います。