THE TRAVELERのレビュー
投稿者: 井戸乃博士 投稿日:2013/09/29 12:31 【レビュー】
皆様こんにちは。 井戸の博士の助手、ラヴィアンです。 |
ども。 週末は夜起きて朝寝る、が基本の井戸の博士です。 |
今回は博士のたっての希望により、 tomatoさんの「THE TRAVELER」を レビューさせていただきたいと思います・・・どうもすみません。 |
なんで謝るんだ? この作品をいつかレビューしなくてはと思っていたんだぞ。 |
いいですか、tomatoさんと言えば Rmakeを代表する名作を輩出されてきた方なんですよ? 軽はずみにレビューされては困ります。 覚悟はできているんでしょうね? |
そ、そこまでハードル上げなくても・・・ しかしtomatoさんの作品といえば、 「銀色の月」が既にレビューされているんだから、 次に「TRVELER」をレビューするのは自然な流れだろう? |
→銀色の月レビュー
ですから・・・ よりによって博士がレビューする必要性はどこにも・・・ |
だまらっしゃい!この作品はなあ、わしが初めてプレイしたRmakeのゲームなんだよ。 Rmakeを知る切欠になった重要な作品なんだぞ。わしがやらんで誰がやる?! 今回は最初にプレイした当時感じたことを交えながらレビューしていこうと思う。 ちょっと話が長くなるかもしれんから、そのつもりでいるように。 |
わかりました・・・くれぐれも失礼のないようにお願いします。 では、まず私がストーリーなどの基本的な情報を説明いたしましょう。 |
ゲームの概要
主人公はソロモンという正体不明の人物です。 シュトリーという猫を連れて放浪の旅をしていますが、 彼の素性や、なぜ旅をしているのかについては、最初全く明らかにされていません。 彼は旅の途中でヤングラスという街に立ち寄りますが、そこは人々が皆逃げ出し、 死者や幽霊が徘徊する文字通り死の街でした。 街に閉じ込められたソロモンとシュトリーの前に、顔中に包帯を巻いた少女が現れ、 幽霊をけしかけてきます。 少女は何者なのか?この街で何が起きたのか?そしてソロモンの正体は? こうした謎を解いて街から脱出するのがゲームの目的です。 ゲームの進行は、シンプルなRPGと考えると良いでしょう。 上に示した画像が基本画面で、ヤングラスの街の全体像を表しています。 ここから街の様々な施設を訪れることになります。 施設はほとんどの場合、幽霊の巣窟で、敵との戦闘や謎解きがあります。 街全体をフィールドとすると、施設はダンジョンと考えていただければ結構です。 施設をクリアすると、今まで行けなかった場所に行けるようになり、先に進むことができます。 レベルアップはありませんが、能力が上がる装備がいくつかあります。 基本的な点はこれくらいでしょうか。 博士、これ以上付け加えることが本当にありますか?これで終わりにしても・・・ |
何を言うんだ、それじゃわしが出てきた意味がないじゃないか。 このゲームの魅力をとくと説明するから、さっさとマイクをよこしなさい。 |
・・・仕方ありません。 どうぞ。 |
謎解き重視
tomatoさんの作品はアクションRPGが多いが、これもアクションRPGだ。 ただ、他の作品と比べるとアクションはやさしめにできている。 回復アイテムが大量に手に入るし、他にもいろいろと救済策があるから、 戦闘で行き詰ることはあまりないと思う。 今回はむしろ謎解きがメインだな。 暗号を解いたり、計算問題を解いたり、 多彩なパズルが豊富に出てきて非常に解きごたえがある。 わしはもともと難易度高めの脱出ゲームを探していたときに、 このゲームを知ったから願ったりかなったりだったな。 じっくり考えることが必要な骨太のゲームを探している御仁には、迷わずこれを勧めるね。 |
そういえば、博士もメモを取りながらプレイされていましたね。 でも、人によっては、難しいと感じる人もいると聞きましたが。 |
そうか?だが、理不尽に難しい問題はひとつも無いと思うぞ。 よく考えれば解けるはず。 まあ、知識が無ければどうしようもない問題も確かにあるが、 そこは目の前にあるパソコンを活用するなり、人に聞くなりしてくれ。 |
補足させていただくと、 現在tomatoさんがブログで攻略情報を公開してくださっています。 どうしても先に進めないときは、そちらを参考になさってくださいね。 |
シュトリー
ソロモンが連れている猫シュトリーは戦闘には参加しませんが、 プレイ中いつでも話しかけることができ、いろいろヒントを教えてくれます。 |
重要なヒントを言うこともあるから、こまめに話しかけるといいぞ。 敵に囲まれているときに、シュトリーがまとわりついてきて、 攻撃できなくて追い詰められることがあるが、ま、それはご愛嬌と言うことで。 |
それで悩むプレーヤーの方は意外に多いようですよ。 博士の方から、何か対処法はありませんか? |
そうだな、戦闘の時は、 敵に猛ダッシュで近づいてシュトリーを振り切るとか(笑) まあ気になるのは戦闘中だけだと思うがね。 |
ストーリーの魅力
tomatoさんの他の作品にも言えることだが、 この作品は、もちろんゲームとしてよくできているが、 それ以上に作品として、ひとつの物語としての魅力が大きい。 作り込まれた設定、巧みな演出、印象深い登場人物など、 この作品でしか体験できない魅力がたくさんある。 最初にことわっておくと「TRAVELER」は勧善懲悪の話ではない。 主なテーマのひとつは、異質であるが故に阻害される者の怒りと悲しみだ。 全体として切なく胸の痛くなる話だ。 わしも、プレイしていて涙が止まらなかったよ。 |
博士にも、そんな人間らしい感情があったんですね・・・ |
不遇な自分の境遇と重なるようでなあ・・・ アルバートさんがかわいそうで・・・ |
そっちですか? 私はてっきり・・・ |
おっと、ラヴィ君!その先はネタバレになるから言っちゃいかんぞ。 困るな、しっかりしてくれなきゃ。 |
し、失礼しました(自分が言い出したくせに・・・)。 それから音楽についても言った方がよろしいのでは? |
そうそう、tomatoさんは毎回BGMの選曲が絶妙だな。 良い曲を、最もふさわしい場面で使用されている。 最初に聴いた時は、このゲームのために作られた曲だと思ったよ。 |
これからプレイされる方は、ぜひ音ありでプレイされることをお勧めします。 ゲームの場面とともに、深く印象に残る曲があるはずです。 参考までに作品で使われている曲の作者様のリンクを紹介します。 (リンクのない曲は現在素材として使用することができないものです。) |
うさぎ529さん:「彗星の噂」「魔法陣」「梅雨の季節」「抵抗する」「ゴーストロア」「捲土重来」
kenjohさん:「courageously facing」「セツナイ」
shirosabotenさん:「悲しい物語」
linneさん:「ピアノ1」
pyokora3rdさん:「明日が見えない」「sactuary」「Sudden Attack」「狂気Luna」
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さて博士、他に言いたいことがありますか? |
ううむ、まだまだ足りない気もするが、挙げればきりがない。 とりあえず一番言いたいのは、まずプレイしてみてくれ、 そして評価してくれ、ということだな。 |
・・・博士がとにかくこのゲームが好きだということは、よくわかりました。 このレビューを見る方にその熱意が伝わるといいですね・・・ あら、それは何ですか? |
いやね、イメージイラストを描いたんで、 せっかくだから載せておこうと思って・・・ |
大丈夫ですか?!そんなもの載せて・・・ ということで博士のレビューを見て興味を持たれた方は、 プレイしていただければと思います。 長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございました。 |
(※この画像はゲームの画像ではありません。博士が勝手に作ったものです。)
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博士、ラヴィアンさんもありがとう!!
ゲーム画面のスクショに、あらすじ解説、音源リンク、イメージイラストまで、
まさかこんなに情熱的なレビューをいただけるなんて、感動です!
このレビューを頂けただけで、「The Traveler」を作った意味があるというものです。
これを公開した際、色々とトラブルもあり。Rmakeの深淵にしまっておこうくらいの気持ちだったのですが、こうして改めて遊んでいただけて、反響を頂けて…本当にうれしくてたまりません。
そして、イメージイラストですね!
これがですね! まぁ、素晴らしいですね!
もう、即効保存です。
モノトーンの世界に色が付き、32×32ドットの可能性をこんな美麗絵で広げていただけて、幸せです。
レビューにお礼を返そうとすると、いつも嬉しい気持ちが先に立ってうまく文章がまとめられません
ですが、本当に嬉しいです。
かさねがさね御礼申し上げます。
ではでは、乱文失礼いたしました!
博士にとっては非常に思い入れのある作品で、レビューを書くのがひとつの目標だったそうです。
こうして好きな作品を評価してもらう手助けができるのは、博士にとっても幸せなことだと思います。
素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございました!